カシミヤが雨に濡れてしまった時にはどうしたらいいの?!【簡単解説】
カシミヤマフラーやカシミヤセーターなど、カシミヤアイテムは高級で繊細な素材になっています。
だからこそ、急な雨に濡れた時にどうすればいいかと不安になってしまいます。
カシミヤが雨に濡れた時の対応や、雨から守る方法を解説していきます。大切なカシミヤを雨から守りましょう。
1.カシミヤが雨に濡れたらどうなるの?
カシミヤは独特の光沢感や手触りが特徴ですが、雨に濡れると毛足が長いため毛並みが乱れます。
濡れてしまった部分は光沢が無くなりますし、不用意にタオルでバサバサと拭くと毛並みが悪くなり取返しのつかないことになってしまうのです。
また、雨に濡れてしまった状態でそのまま放置しておくと水染みができてしまうだけでなく、虫食いやカビなどの原因になってしまいます。
雨だけでなく、湿気を多く含んだ状態で放置しておくと虫食いやカビは発生します。
カシミヤにとって雨は避けたいものなのです。
2.濡れてしまった時の対策
カシミヤにとって雨は避けたいものですが、急な雨にはどうしようもありません。そこで、濡れてしまった時にすべき対処法をお教えします。
これさえ覚えておき、濡れた時にすぐに対応できればカシミヤの風合いを損ねることなく愛用できます。
①:優しく水分を拭き取る
カシミヤが濡れてしまった時は、すぐに水分を乾いたタオルなどで拭き取ります。しかしとても繊細な素材ですので、優しく丁寧に扱う必要があります。
濡れた部分をタオルなどで挟むようにして、トントンと優しくたたくようにしましょう。
力を入れてゴシゴシと拭いてしまうと、生地を傷めてしまいます。そして、濡れたらすぐに拭くこともポイントです。
時間が経ってしまうと、毛が乱れた状態のままで乾いてしまうからです。
②:日陰干しする
水分をタオルで拭いても完璧に水分を取り切れず、湿気もこもってしまいます。
するとカビや虫食いに成り兼ねないので、日陰干しを行うようにしましょう。
日陰干しを行う時は、しっかりと空気が通るようにハンガーなどに大きく広げて掛けます。
また、日に当たる場所に干しておくと日焼けの心配もあるので、必ず日掛け干しにしてください。
③:ブラッシング
カシミヤの特徴である毛並みや光沢を維持するにはブラッシングも必要です。ブラッシングをして日陰干しを行えば、カシミヤの風合いを保つことができます。
ただし、繊細な素材なので頻繁にブラッシングをすれば逆に傷んでしまいます。毛並みを同じ方向に揃え、優しくブラッシングをしましょう。
3.雨から事前にカシミヤを守る方法
カシミヤが雨に濡れる前にできる対策としては、「防水スプレー」が有効です。
革靴などには防水スプレーを掛けて、水に濡れても風合いが変わらないようにと事前に対策を行う人も多いでしょう。
カシミヤや衣類にも防水スプレーは有効であり、雨から守ってくれるアイテムです。
ただし、革靴などの革製品用の防水スプレーを使用するのではなく、衣類用の防水スプレーを使用するようにしてください。
スプレーを使用する際には、スプレーしたい製品とスプレーを20㎝くらい離して、全体的にムラのないようにスプレーします。
スプレーした後は、スプレーをしっかりと乾かしてから使用します。
なぜならば、防水スプレーは乾いてからしか効果を発揮しないからです。効果は1.2カ月程度でなくなるので、定期的にスプレーするといいでしょう。
雨だけでなくカシミヤは日頃からの手入れが必要です。
カシミヤアイテムを身に付けて外出した時は、必ずゴミなどを落として、風通しを行うようにしましょう。そうすれば大切なカシミヤを長く愛用することができます。
4.カシミヤが雨に濡れてても慌てない
カシミヤは雨に弱いと言われていますが、しっかりと雨に濡れた後でも手入れをすれば風合いを損ねることなく使用できます。
しかしカシミヤマフラーであれば毎日使用するという人もいるでしょう。
毎日使用すれば、手入れする時間もありませんし、カシミヤを休ませる時間もありません。
そのため替えとして2枚位あると便利です。
「カシミヤストール専門店のマッティトッティ」であれば、低価格でカシミヤ100%使用したマフラーを購入できるので、替えも準備しておくようにしましょう。
監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)