カシミヤの大判ストールを選ぶならどれがおすすめ?選び方やおすすめアイテムを紹介
カシミヤ大判ストールの選び方とは?
ここからは、カシミヤの大判ストールを選ぶ際のポイントについて紹介します。
他素材との混紡率で選ぶ
最初にご紹介するものは、カシミヤと他素材との混紡率から選ぶという方法です。
なぜならカシミヤと他素材がどのような割合で衣類の繊維に含まれているのか次第で、見た目や機能面、価格面などさまざまな点に違いがあるためです。
たとえばカシミヤ100%の製品は肌ざわりがよく、高い防寒性があります。一方カシミヤとウールが使われている大判ストールは、お手頃価格で手に入り、十分な暖かさを感じられると人気です。
一口にカシミヤの大判ストールといっても、肌ざわりや価格、質感は混紡する素材次第で異なります。混紡率は洗濯タグや商品詳細に記載されているため、好みのものを選ぶとよいでしょう。
素材の厚みから選ぶ
カシミヤの大判ストールを選ぶ際には、厚みについても注目しておくとよいでしょう。
厚手のストール、薄手のストールそれぞれにメリットがあり、使うシーンを想定して選ぶことが大切です。
ここからは、具体的なメリットを詳しく紹介します。
● 厚手のストールを選ぶメリット
厚手のストールのメリットは寒さを防ぐ効果が期待できる点です。大判ストールは首元を暖めたり、羽織ったりとさまざまな使い方ができます。寒い季節の通勤やお出かけの際に役立つでしょう。
ただし、長さがあるストールは重さが気になることがあります。重たいストールは持ち運ぶ際に負担となり、肩こりの原因になるでしょう。
重さは大判ストールの長さや使われている素材によって異なりますが、カシミヤの割合が大きいものほど重たくなる傾向です。重さが気になるが質にこだわりたい人は、小さめのストールを手に取るとよいでしょう。
厚手のストールのメリットを知り、重さをよく確認するようにしてみてください。
● 薄手のストールを選ぶメリット
薄手のストールのメリットは、持ち運びがしやすく、さまざまな季節で使いやすい点です。軽やかな印象を与えられるため、薄手のストールは春夏のファッションアイテムとしても使えます。
たとえば、夏の冷房冷え対策用に薄手の大判ストールは最適です。バッグに入れておくと、電車や職場などが寒いときに重宝します。
ただし、薄手のストールであっても、混紡率次第では重たく感じるでしょう。混紡率や重さを確認のうえで手に取ることをおすすめします。
このように厚手と薄手のストールはそれぞれにメリットとデメリットがあるため、使うシーンや好みによって選ぶとよいでしょう。
予算から選ぶ
3つ目は予算を決めておき、その範囲でカシミヤ大判ストールを選ぶという方法です。大きさ・生産国・素材・グレードによって、ストールの価格はピンからキリまであります。
予算の中で使用用途・デザイン・手ざわりなどを総合的に判断すると、満足のいくストールとの出会いにつながります。
相場は素材ごとに異なりますが、インターネット通販では10,000円から30,000円程度が主流です。一方百貨店で取り扱っているハイブランドのストールには、100,000円以上するものもあります。
欲しいブランドが決まっている人や長く愛用できるアイテムを探している人は、価格をあらかじめ調べておき、十分な予算の用意をおすすめします。
デザインから選ぶ
人によっては、デザインを最優先する方もいるでしょう。なぜならカシミヤ大判ストールはファッション性が高く、見た目の印象に大きな影響を与えるためです。
デザインが違えば、周囲の人に与える印象も大きく異なります。無地のデザインは上品な印象を与えたり、チェック柄なら少しカジュアル目な印象を与えたりするなどです。
デザインから選ぶときはストールをどのようなシーンで使用するか、周囲にどのように思われたいのかをあらかじめ決めておくとスムーズです。
色から選ぶ
色はデザインと同じく、見た目の印象を大きく左右します。色にはそれぞれの色の与える色彩感情があり、人のイメージや感情を左右するといわれています。たとえば赤は元気や情熱、青は冷静さや知性を連想する人も多いのではないでしょうか。
このような色彩感情や好きな色、コーディネートとの統一感などを意識して選ぶと、お気に入りのカシミヤの大判ストールと出会えます。
カシミヤの大判ストールを取り扱うおすすめのブランド
ここからは、カシミヤの大判ストールを取り扱うおすすめのブランドを紹介します。
カシミヤの大判ストールを探している人は、是非参考にしてください。
さまざまな人物に愛されるハイブランド「Hermès」
「Hermès(エルメス)」は、1837年に誕生したパリに拠点を置くハイブランドです。ロシア皇帝やナポレオン3世など名だたる歴史上の人物が、「Hermès」を愛用したといわれています。
世界中にファンのいる「Hermès」は馬具工房から始まったメーカーのため、バッグや財布などの革製品をイメージする人も多いでしょう。しかし、バッグ以外にも、香水や時計、カシミヤの大判ストールなどさまざまな商品を展開しています。
手ざわりがよく、高級感のある「Hermès」の大判ストールをぜひチェックしてみてください。
メンズレディース双方に人気な「LANVIN」
「LANVIN(ランバン)」は、1889年にフランスで誕生したファッションブランドです。元々は帽子屋として誕生したブランドですが、現在ではメンズ、レディースファッション、香水など幅広く商品展開しています。
そのような「LANVIN」の大型ストールは透明感のある上品なデザインが特徴で、年齢や性別を問わず使えることから男女ともに人気です。手ざわりがよく、さりげなくブランドネームが入っているアイテムもあり、ストールの着こなしをおしゃれに演出します。
女性からの人気が高い「FURLA」
「FURLA(フルラ)」は、イタリアのボローニャで1927年に誕生したハイブランドです。高級感のあるデザインですが、価格はリーズナブルであるため、日本では若い女性から支持されてきました。
あわせて「FURLA」の愛用者を公言している女性芸能人が多いこともあり、若い女性から憧れのブランドとして人気があります。
そのような「FURLA」では、多くのカシミヤ100%の大判ストールが他のハイブランドと比較して手に入りやすい価格で販売されています。
予算が決まっている人は、「FURLA」の大判ストールをチェックしてみてください。
パリ発のハイブランド「Chloé」
「Chloé(クロエ)」は、1952年にギャビー・アギョンが創業した老舗ファッションブランドです。
デザインはシンプルで上品さの感じられるものが多く、年齢を問わず長く愛されてきました。レディースファッションを中心に、アイテム、香水、靴などを展開しています。
世界で人気がある「Chloé」のカシミヤの大判ストールは、百貨店やインターネットショップなどで多く取り扱いがあります。
上質なカシミヤを利用しているため、非常に手ざわりがよいと評判です。さらにデザイン性も高いため、自分へのご褒美やプレゼントに選ぶ人が多いブランドです。
明治二十年創業の老舗「深喜毛織」
「深喜毛織(フカキケオリ)」は、日本の歴史ある毛織物ブランドです。衣類全般の取り扱いがあり、内モンゴルや中国の素材を使用しています。
「深喜毛織」のカシミヤ大判ストールは日本製のため、海外製に比べてさまざまな工程での品質が高いと評判です。柔らかい風合いの大判ストールは、エレガントにもラフにも着こなせます。
さらに、国内で2社のみが加入を許されているカシミヤ製造業者の国際団体CCMI(カシミヤ及びキャメル製造業者協会)に入っているブランドです。
深喜毛織の商品は、公式オンラインショップ「FUKAKINET」にてご購入いただけます。
質のよいカシミヤ素材のストールを探している人は、ぜひチェックしてください。
環境への取り組みに余念のない「DONGLI」
「DONGLI(ドンリー)」は、カシミヤを通して持続可能な社会を目指すブランドで、SDGsに力を入れていることが特徴です。たとえば内蒙古自治区で植樹活動を行い、人と自然が共生する社会作りの実現を目指しています。
そのような考えの元で作られた「DONGLI」のカシミヤのストールは中国製で、内モンゴル産のオーガニックカシミヤ、リサイクルカシミヤ、無染色カシミヤなどが使用されています。
たとえば「DONGLI」で多く使われているリサイクルカシミヤは、本来捨てられる予定の素材を再度使えるように加工した素材です。素材のリサイクルには抵抗感がある人もいるでしょう。
しかし、品質は充分に高いため、一般的なカシミヤと同じような暖かさや手ざわりが期待でき、環境に配慮しながらおしゃれが楽しめます。
このように環境問題に配慮した取り組みを続けている点が「DONGLI」の大きな魅力です。
手に取りやすい価格ながら高品質な商品を提供している「matti totti」
「mattitotti(マッティトッティ)」は、楽天やAmazonなどで商品を展開している、オンライン専門のカシミヤストールストアです。
低価格なのに、手ざわりのよい内モンゴルのカシミヤを使っており、有名ブランドの商品クオリティに引けを取りません。
質が高い理由は「mattitotti」の生産工場が日本との合弁で、品質と生産の管理体制が日本と同じ基準をとっているためです。
カシミヤ100%の商品なのに20,000円以下で手に入るストールもあり、通販サイトでランキング上位に選ばれたことがあります。
限られた予算で、高品質なカシミヤストールが欲しい人におすすめのメーカーです。
細かなコストカットが特徴の「cumaco」
「cumaco(クマコ)」は、ストールやマフラーを専門に取り扱うブランドです。「cumaco」では質がよく、手に取りやすい価格帯のカシミヤの大判ストールを多く取り扱っています。
サイズ次第ではありますが、15,000円以下でカシミヤのストールが購入できます。
「cumaco」の商品がこのようにお手頃価格な理由は、徹底的な費用削減をしているためです。たとえば商品の包装、発送の梱包などの際に付属品を極力少なくするように、無駄の排除を徹底しています。
また、カシミヤは内モンゴル産の原料をベースに、手ざわり肌ざわりのレベルを下げない程度に外モンゴル産の原料をブレンドしているほか、値段を下げるためのさまざまな工夫をしていることが特徴です。
また、こちらも生産工場が日本との合弁のため、品質と生産の管理体制が日本基準です。
このようにカシミヤの大判ストールを取り扱うブランドにはさまざまな特徴があります。
気になったブランドがある方は、是非この機会にチェックしてみてください。
メンズにおすすめのカシミヤ大判ストール
前述したように、カシミヤ製品を生産しているブランドは多くあり、メンズレディースを問わず、さまざまな商品が提供されています。
ここでは、メンズにおすすめのカシミヤ大判ストールを紹介します。
【mattitotti】AIRY STOLE
mattitotti(マッティトッティ)のAIRY STOLEは、11色のカラーバリエーションを持つ190×80の大判ストールです。シンプルなデザインで、年齢や性別を問わずさまざまなシーンで使えます。
軽くて柔らかい内モンゴル産のカシミヤのみが使われていて、肌ざわりがよいことが特徴です。また、日本で品質試験鑑定を行っているため、品質の高さを重要視している人に高く評価されています。
価格は、税込18,000円と、カシミヤ製品としては手に取りやすい価格です。自分用やプレゼントに、購入してみてもよいでしょう。
【Hermès】ストール 《Hエコセ》
Hermès(エルメス)のストール 《Hエコセ》は、カシミヤとシルクの混紡で作られた薄手のストールです。涼しい印象を与えるアイテムで、春夏にも重宝します。
柄はHermèsのHを思わせるタータンチェックで、フリンジは手作業で丁寧にしつらえられています。根強いファンも多い柄で、メンズにおすすめです。コーディネートに遊び心を加えてくれるため、ワンポイントに役立つでしょう。
ストール 《Hエコセ》は、Hermèsの公式サイトにて税込105,600円で購入できます。
【BURBERRY】ライトウェイト チェック カシミアスカーフ
BURBERRY(バーバリー)のライトウェイト チェック カシミアスカーフは、ガーゼのような薄手の生地が特徴の200×100サイズのストールです。
気になる柄は、キャメル色の地に3色のラインが入ったBURBERRY定番のデザインです。
また、BURBERRYの公式サイトではイニシャルが刻印できるサービスを実施しています。誰かのプレゼントとして送る場合には、こちらを使ってもよいでしょう。
こちらの商品は公式サイトにて、税込121,000円で販売されています。
レディースにおすすめのカシミヤ大判ストール
ここからは、レディースにおすすめのカシミヤ大判ストールを紹介します。
【深喜毛織】ベビー&ゴールデン タータンストール
深喜毛織(フカキケオリ)のベビー&ゴールデン タータンストールは、タータンチェック柄の大判ストールです。
非常に貴重なカシミヤの産毛「泰山紅(タイシャンホン)」から作られたゴールデンキャッシュとベビーキャッシュを組み合わせて作られました。優しい色合いとエレガントなデザインは、年齢を問わず愛されています。
税込49,500円で販売されています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
【DONGLI】7G STOLE
DONGLI(ドンリー)の7G STOLEは、さまざまなシーンで利用できる、無地の大判ストールです。サイズは90×200で、首元に巻く以外にも、ひざ掛けにしたり羽織ったりという使い方ができます。
原材料は内モンゴル産のカシミヤで、オーガニックのカシミヤ100%で作られました。色はWHT、NVY、LGRYの3色が展開されています。
こちらの商品は公式サイトにて、税込38,500円で販売されています。
【FURLA】B&W カシミヤ100% ストール
FURLA(フルラ)のB&Wカシミヤ100%ストールは、自宅で簡単に手洗いができるアイテムです。
収縮や縮みをなるべく抑えられるように加工されたカシミヤのストールで、お手入れしやすく、汚れても気軽に洗濯できます。
無地のシンプルな見た目はそのときのトレンドに左右されずつけられ、使うほど、風合いが柔らかく変化します。長く愛用できるアイテムを探している人は、ぜひチェックしてみてください。
こちらの商品は公式サイトにて、税込41,800円で購入できます。
カシミヤの大判ストールを取り扱う際の注意点
カシミヤの大判ストールは非常にデリケートな素材のため、丁寧に取り扱うことが重要です。カシミヤは毛玉や毛羽立ちなどができやすいうえ、摩擦で繊維が痛むことも少なくありません。そのため、着用後はこまめなお手入れが求められます。
たとえば毛玉ができたときは、毛玉を1つずつ切り取るようにしましょう。毛玉を引っ張ってちぎってしまうと、そこだけ布地が薄くなってしまうこともあるため、避けることが無難です。
このほか、定期的にブラッシングをすることや、汚れや汗はすぐに拭き取ることが、長持ちさせるためには重要です。
また、カシミヤは水分の吸収と発散を通じて、もとの形に戻ろうとする作用があります。そのため、毎日同じストールを着用するのではなく、何枚かのストールをローテーションにして使うと、生地を休ませる時間が生まれ、型崩れしづらいといえます。
シーズンが終わり、長期保管する際には、日光に当たると色が変わる可能性もあるため、暗所で保管します。虫食いに弱いため、このとき防虫剤を忘れずに入れておきましょう。
カシミヤの大判ストールは非常にデリケートな素材です。そのため、さまざまなお手入れをすることが、長持ちさせるためには重要です。
まとめ
今回は、カシミヤの大判ストールの選び方を紹介しました。他の素材との混紡率・デザイン・色など複数のポイントから、自分にあったアイテムを探しましょう。
紹介したおすすめブランドやおすすめのストールから気になった商品があれば、この機会にチェックしてみてください。
監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)