カシミヤストールの毛羽立ちをどうにかしたい!【毛羽立ちの対処・予防策】
大切なカシミヤストールを気に入って着用していると、どんなに気を付けていても着用を重ねる毎に毛羽立ちが気になってきます。
毛羽立ちができると、せっかくのカシミヤストールの毛質の良さや高級感が損なわれてしまいます。
そこで、カシミヤストールに毛羽立ちができてしまった時の対処法や予防策をお教えします。
高級なカシミヤストールだからこそ、大切に扱って長年愛用できるようにしましょう。
1.どうしてカシミヤストールに毛羽立ちができるの?
カシミヤストールの毛羽立ちへの対策を知る前に、まずはどうしてカシミヤストールに毛羽立ちができてしまうのか知っておきましょう。
その原因を知ることで、対策や予防策を理解することができます。
①:表面が擦られてしまう
カシミヤ素材だけでなく、モヘアやアンゴラなどさまざまな素材で起こり得ることですが、生地の表面が擦れることで繊維同士が絡まってしまうことが原因となります。
そうすると毛羽立ちやピリングと呼ばれる毛玉ができてしまうのです。
もともとの毛の性質上、繊維自体がカールして保温性を保とうとする働きがあります。
そのため、擦れることで毛羽立ちや毛玉になってしまいます。
②:埃や静電気
空気中の埃や、他の衣類の素材などがカシミヤストールに付着すると、繊維が絡まって毛羽立ちの原因となってしまいます。
また、冬場の静電気は繊維同士をくっつけてしまうので、毛が絡まってしまうことの原因になります。
③:水分や湿気
水分や湿気を含むことで、毛のキューティクルが開いてしまうため絡みやすくなってしまいます。
そうすると、通常よりも早い速度で毛玉や毛羽立ちが育ってしまいます。
そのため、汗をかいたり蒸れた状態でストールが擦れると毛羽立ちや毛玉ができてしまうのです。
2.毛羽立ちができてしまった時の対処法
もしカシミヤストールに毛羽立ちができてしまった場合には、どのように対処すればいいのでしょうか?
高級なアイテムだからこそ、毛羽立ちができたからといって捨てることができません。
出来る限り状態を美しくできるように、以下の方法を試してみてください。
①:ブラッシング
カシミヤストールの毛羽立ちを抑える方法の1つは、ブラッシングです。
丁寧に毛の流れに沿って、優しくブラッシングをします。
ブラシの中でもブラシの毛は豚や馬などがありますが、カシミヤは繊細で細い毛になるので馬毛のものを使用することをおすすめします。
②:毛玉を取り除く
毛羽だったカシミヤストールは毛玉が目立ってしまいます。
そのため毛玉を取り除く必要がありますが、引っ張ったりハサミで切ってしまうと誤って穴を開けたり傷をつける恐れがあります。
毛玉取り機でも綺麗に毛玉を除去できますが、たまに毛玉が引っ掛かると穴が開いてしまうことがあります。
平らな場所でT字カミソリや一枚刃のカミソリで、優しく丁寧に毛玉を切り取るようにしましょう。
③:スチームを当てる
カシミヤの毛並みが揃っておらず、毛羽立ちが目立ってしまう場合があります。
そういった場合はアイロンのスチームをあてて、毛並みを揃えるようにします。
スチームを当てた後にブラッシングをすると、より毛並みが綺麗に揃えることができます。
ただし、スチームを当てた後は、しっかりと湿気を取り除くようにしましょう。
3.毛羽立たないための予防策
それでは、カシミヤストールの毛羽立ちを予防する方法を見ていきましょう。
事前に毛羽立ちの原因に対して予防策を立てておけば、毛羽立ちしにくい環境作りができます。
①:摩擦に気を付ける
カシミヤストールの毛羽立ちの原因になりやすい摩擦を避けるには、ストール着用時にバッグや腕などとの摩擦を避けるようにしましょう。
特にバッグのショルダー部分との摩擦は毛羽立ちの原因になりやすくなっています。
②:埃やゴミなどを取り除く
毛玉の原因となる埃やゴミを取り除くことも大切なことです。
着用した後は、必ず埃やゴミが付着しているままにならないよう、優しくはたくようにしてください。
はらいきることができない埃などは、ブラッシングで取り除くことができます。
③:静電気を予防する
静電気も毛羽立ちの原因となるので、静電気を予防する対策が必要です。
まずは、素材の組み合わせに注意してください。
カシミヤストールは帯電しやすい性質なので、同じ性質のカシミヤやウールとの組み合わせがおすすめです。
反対に、ポリエステルやアクリルと組み合わせると静電気が発生しやすくなります。
また、肌が乾燥している状態の時は静電気が起きやすいので、手だけでなくカシミヤストールを巻く首やデコルテ周りにもハンドクリームなど保湿クリームを塗るようにしましょう。
④:湿気や水分を取り除く
着用後にそのまま畳んだ状態で保管すると、湿気や水分が蓄積されてしまいます。
必ず着用後は湿気や水分が除去できるように、ハンガーなどに掛けて風通しを行ってください。
カビや雑菌の繁殖予防にも繋がります。
5.カシミヤストールの毛羽立ちは日々の手入れをしっかりと!
カシミヤストールの毛羽立ちは、日々の手入れで予防することができますし、毛羽だったからと言って諦める必要はありません。
綺麗に戻す方法もあるので、是非紹介した方法で大切なカシミヤストールを綺麗な状態に戻してください。
毎日同じカシミヤストールばかりを着用することも毛羽立ちの原因となるので、他のマフラーやカシミヤストールを交代で着用するようにしましょう。
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監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)