カシミヤストール・カシミヤマフラーの魅力にフォーカスC.I.CCASHMERE ITEM COLLECTION

カシミヤストールは洗濯機で洗濯できる?!【正しい洗い方と保存方法】

カシミヤ素材といえば高級で繊細な素材のため、取り扱いに悩む人も多いでしょう。

ニットであればクリーニングに出せますが、使用頻度の高いストールは毎回クリーニングに出すのは費用もかかりますし面倒でもあります。

そこで、カシミヤストールを洗いたいと考えた時に、洗濯機で洗うことはできるのかと考える人も少なくありません。

ストールやマフラーは汚れが付きやすい

ストールやマフラーは汚れが付きやすい

大切に使っていても、実はストールやマフラーは汚れが付きやすいアイテムです。首元は汗をかきやすく、皮脂腺も多い箇所です。

また、顔回りに使うものであるため、女性はどうしても化粧汚れが付きやすくなるでしょう。男性であれば、着脱の際にジェルやワックスなどの整髪剤が付着する可能性もあります。

加えて暖かい素材は、ほこりや花粉など空気中の汚れが付着しやすい傾向にあります。屋外での使用が多いマフラーは、そうした汚れを溜め込みやすいといえるでしょう。

1.カシミヤストールは洗濯機で洗濯できる?

カシミヤストールは洗濯機で洗濯できる?!【正しい洗い方と保存方法】
カシミヤストールは洗濯機で洗うのが怖いと考えている人は多いと思いますが、実際に洗濯機で洗っても大丈夫なのでしょうか?

カシミヤ素材は水に強いので、家で洗うこと自体は可能です。

もし洗濯機で洗うとすれば、どのように洗えばいいのか見ていきましょう。

①洗濯機で洗う前に

まず洗濯機で洗う前に確認しておきたいことは、洗濯表示です。

商品によっては洗濯表示タグが付いていないかもしれませんが、確認してみて洗濯可能かどうか、ドライクリーニングマークではないかどうか確認してください。

また、使う洗剤はオシャレ着洗い用の中性洗剤を使用することが基本なので、必ず用意しておいてください。

普段使用している洗剤と違い、色落ちや毛羽立ちなどの洗濯トラブルが防げます。

●乾燥機にはかけない
乾燥機にかけると、熱と摩擦によってフェルト化してしまう可能性があります。フェルト化とは、生地が縮んでしまうことです。一度縮むと元には戻らないため、注意が必要です。

洗い終わった後は、室内で自然乾燥させるとよいでしょう。

この際、カシミヤの生地を傷めないためには、できるだけ平たい場所に置いて乾かすことが重要です。ハンガーに吊るした状態で干すと、重さのために型崩れが生じることもあります。できるだけ生地に負荷をかけないようにしましょう。

②洗濯機での洗い方

洗濯機で洗う際には、他の洗濯物と一緒に洗うことはおすすめしません。

色移りや毛羽立ちなどのトラブルを引き起こす可能性があるので、できれば単品で洗ってください。

フリンジのあるストールの場合は、フリンジが絡まないようネットなどに入れて洗いましょう。

洗濯機のコースは手洗いコースやドライコース、ソフトコースなどを選び、いずれにしても短時間で洗うようにしてください。

長時間洗うと毛の質が落ちてしまいます。

また、脱水時間は1分程度で短く手早くするようにしなければ、傷んでしまう可能性があります。

③洗濯の頻度はどのくらい?

カシミヤのマフラーやストールは、シーズンに1〜3回程度の洗濯が適切であるといわれています。マフラーは汚れが付着しやすいアイテムではあるものの、カシミヤは水や汚れを弾きやすい素材です。そのため、着用のたびに洗う必要はありません。

洗いすぎると、生地のダメージや型崩れのリスクも高くなります。

ただし、着用は週に数日程度にとどめておきましょう。毛並みの美しさを保つためには、使用後は間隔を空けて休ませることが重要です。その間に、生地に含まれた空気や水分が自然と放出されます。

洗濯不可のものはドライクリーニングへ

洗濯不可の表示があるものに関しては、ドライクリーニングに出しましょう。たとえ自宅で洗濯して縮まなかったとしても、生地の手触りは違っているはずです。手洗いで慎重に洗ったとしても、品質を保つことは難しいでしょう。

長く愛用したいのであれば、やはり専門業者に依頼する方法をおすすめします。クリーニングであれば、シーズン終わりに1度でかまいません。適切なお手入れをすることで、保管している間の虫食いやシミの発生を防ぎます。

ドライクリーニングの注意点

ドライクリーニングでは、石油系溶剤を使用します。そのため、多くの油分が落とされて、仕上がりが軽くなります。

しっとりしたカシミヤ本来の風合いが変質する可能性があることを理解しておきましょう。

素材のよさを保つためには、最小限の頻度でお手入れすることが重要です。

ただし、汚れが残っていればダメージにつながることもあります。生地の状態を見ながら、優先させるべきことを判断するとよいでしょう。

カシミヤストールを安全にクリーニングするには

クリーニングに出すからといって、縮みや変形のリスクがないわけではありません。安全なお手入れのためには、店舗選びが重要です。できるだけカシミヤの扱いに慣れたお店を選びましょう。

たとえば、カシミヤ専門コースが設定されているところがあります。また、専門的な技術や知識がある店舗では、相応の価格設定がしてあるはずです。低価格を売りにしているようなところは避けたほうがよいでしょう。

受付の時点でカシミヤ製品であることを伝えておくと、より安心です。

2.正しいカシミヤストールの洗う方法

カシミヤストールは洗濯機で洗濯できる?!【正しい洗い方と保存方法】
大切なカシミヤストールや高級なカシミヤストールを洗うのであれば、やはり洗濯機ではなく手洗いすることがおすすめです。

もちろんクリーニングに出す方が品質の劣化を防げますが、自宅で洗う際の最善方法は手洗いでしょう。

正しい手洗い方法をお教えします。

①正しい手洗い方法

カシミヤの正しい洗濯方法は、以下の通りです。

①中性洗剤を用意する
一般的な洗剤は弱アルカリ性ですが、カシミヤに適しているのは中性洗剤です。衣類への負担が比較的少ないため、おしゃれ着洗いの洗剤として売られています。使用する洗剤を確認しましょう。

②洗面台やたらいに水を張る
この際、30℃以下の常温の水を準備することが重要です。熱すぎる場合は、縮みの原因になります。一方温度が低すぎる場合は、洗剤が溶け切らない可能性があります。

③洗剤を溶かして軽く押し洗いする
適切な量の洗剤を入れ、軽く押し洗いします。指先に力を入れずに、優しく洗うことがポイントです。目立つ汚れがある箇所は、つまみ洗いするとよいでしょう。30分程度つけ置きすると、よりきれいになります。

④冷水ですすぐ
洗剤の泡が出なくなるまで、水を入れ替えながらしっかりとすすぎます。シャワーで流す方法でもかまいません。

⑤柔軟剤やコンディショナーを入れる
柔軟剤を入れて失われた油分を補います。カシミヤは人間の髪の毛と似た性質があるため、柔軟剤の代わりにコンディショナーを使う方法もあります。
カシミヤの繊維を保護することで、洗濯前の滑らかな肌触りに近づくでしょう。

●手洗いの際の脱水方法
脱水するときは、優しく押して水気を切り、全体をタオルドライします。この際、洗面台やたらいの中で作業することが重要です。濡れた状態で持ち上げると、型崩れの原因になります。繊維が傷むため、絞ることも避けましょう。

ある程度水気が切れたら、バスタオルの上に広げます。そして、タオルごと端から巻いていきます。水分がタオルに移るのを確認できるまで、この状態でしばらくの間置きましょう。

②干す時の注意点

洗ったカシミヤストールは、型崩れしないように干す時にも注意を払わなくてはいけません。

干す前に縦横に軽く引っ張って、形を整えてからハンガーに掛けて干しましょう。

この時に、フリンジがあるストールであればフリンジも整えておきます。

また、ハンガーの型が付かないよう、ハンガーにはタオルなどを巻いておくと良いでしょう。

カシミヤスは日光に当たると日焼けや劣化の原因となるため、室内で陰干しするようにします。

湿気が残らないよう風通りの良い場所でしっかりと乾かしましょう。

3.気を付けておきたいカシミヤストールの保管方法

カシミヤストールやカシミヤマフラーの洗濯方法を紹介してきましたが、注意すべき点は洗濯だけではありません。

繊細な素材のカシミヤストールだからこそ、保管する時の方法も大切です。

正しい保管方法で、大切なカシミヤストールを美しい状態で保てるようにしましょう。

①日々の保管方法

着用しているカシミヤストールは、外出先から帰ってきたら埃やゴミなどを落とします。

気付かない間に食べ物カスやゴミが付いていることもあり、それらを放置しておくと虫食いやシミの原因になる可能性があるので、優しく払い落とすようにしてください。その際、馬毛などの素材で作られたカシミヤ専用のブラシを使うとより効果的でしょう。

また、使用後はなるべく広げて湿気を除去するようにします。

使用後そのまま畳んで保管してしまうと、湿気によって雑菌が増える可能性があります。

②長期保管をする方法

季節が変わり、長期保管をする場合、虫食いやシミ、カビなどによってカシミヤストールを無駄にしてしまわないよう正しい保管を行いましょう。

まず、保管前には必ずクリーニングや自宅での洗濯で綺麗な状態にします。

その後、しっかりと湿気を除去して形を整えてから、防虫剤を密閉空間に入れて一緒に保管します。

 

カシミヤストールに関する問題の解決方法

カシミヤストールに関する問題の解決方法

注意しながら扱っていても、繊細な製品故に縮みや毛玉など気になる点が生じることもあるでしょう。

そこで、以下にカシミヤストールに関する問題の解決方法を挙げます。それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。

洗濯で縮んでしまったときの対処方法

洗濯で縮んでしまったときは、ヘアトリートメントを使って対処します。

トリートメントに含まれる「ジメチコン」や「アモジメチコン」という成分が、キューティクルを保護して元の状態に近づけます。

具体的な方法は、以下の通りです。

①洗面器に1プッシュのトリートメントを入れ、30℃以下の常温の水で溶かす
②畳んだ状態でストールを浸しなじませる
③タオルの上に置き形を整える

洗濯のときと同様に、タオルドライした後で自然乾燥させます。

服に毛がついてしまうことへの対処方法

カシミヤは毛が抜けにくいといわれているものの、毛足の長い製品では余分な毛が衣類に付着してしまうことがあるかもしれません。これは、静電気が原因です。

そのため、対処法としては、以下が有効です。

・静電気防止スプレーを使う
・柔軟剤を使って洗濯する

静電気防止スプレーは、ドラッグストアやスーパーの日用品売り場で入手できます。また、柔軟剤に含まれる界面活性剤は、静電気を逃がす性質があります。洗濯できるタイミングがあれば、試してみるとよいでしょう。

また、ブラッシングすることで毛羽立ちをなくし、余分な毛を取り除いておくことも有効です。

シワができたときの対処方法

製品にシワができたときには、アイロンを当てる方法が有効です。ただし、カシミヤはデリケートであるため、いくつかの注意点があります。

たとえば、毛をつぶさないために、浮かした状態でのアイロンがけが推奨されています。アイロン面を直接押し付けずに、スチームだけを当てる方法です。

また、製品の毛並みを乱さないためには、一方向にアイロンを動かすことも重要です。

加えて、できるだけ蒸気を逃がせるように、大きく広げた状態で作業するとよいでしょう。

毛玉ができたときの対処方法

毛玉ができてしまったときは、ブラッシングが有効です。毛玉は繊維が摩擦や湿気で絡まった状態であるため、それをほどくことで対処できます。繊維をつぶさないように、優しくブラッシングしましょう。ブラシは、馬毛などの素材が使われたカシミヤ専用ブラシがおすすめです。

また、無理に毛玉を引っ張らないことが重要です。繊維を傷めないためには、取りづらい毛玉はハサミで切り取るようにします。

化粧汚れへの対処方法

ファンデーションやリップなどの化粧汚れは、洗剤で染み抜きをします。カシミヤは繊維が細いため、ダメージの少ない中性洗剤がおすすめです。食器用の洗剤や、おしゃれ着洗い用の洗剤を選びましょう。

具体的な方法は、以下の通りです。

①原液を汚れの箇所になじませる
②裏側にタオルを敷いて優しくたたく
③ぬるま湯で流す

その際、ごしごしとこすらないように注意しましょう。

また、汚れが広がらないように、外側から内側に向かって叩くように染み抜きすることもポイントです。

4.カシミヤストールを洗濯機で綺麗にしよう!

カシミヤストールは自宅で洗濯機や手洗いによって洗うことができるので、長く愛用するためにも正しい洗い方や保管方法で手入れをしましょう。そうすれば、カシミヤの痛みを最小限にすることができますし、清潔な状態でカシミヤストールを着用できます。

また、ご自身での洗濯に慣れていない方は、クリーニング店に出すことをおすすめします。クリーニング店の中にはカシミヤ専門のメニューを用意しているお店もあるので、心配な方はそういったお店を利用するとよいでしょう。
最後におすすめのカシミヤショップの紹介をしますので、カシミヤをお探しの方は是非参考にしてください。

・matti totti

matti totti(マッティトッティ)は、高品質な内モンゴルのカシミアを使っており、手に取りやすい価格にもかかわらず、有名ブランドの商品クオリティに引けを取りません。

質が高い理由はmatti tottiの生産工場が日本との合弁で運営されており、品質と生産の管理体制が日本と同じ基準をとっているためです。

カシミヤマフラーは1万円台で手に入り、カラー展開も20色と幅広いことが特徴です。

参考:楽天 マッティトッティ

・cumaco

cumaco(クマコ)は、質がよく、手に取りやすい価格帯のカシミヤのストールやマフラーを多く取り扱っています。cumacoの商品がお手頃な価格の理由は、費用の削減を徹底して行っているためです。たとえば商品の包装、発送の梱包などの際に付属品を極力少なくするなどの企業努力を行っています。

カシミヤは内モンゴル産の原料をベースに、手ざわり肌ざわりのレベルを下げない程度に外モンゴル産の原料をブレンドしているほか、値段を下げるためのさまざまな工夫をしていることが特徴です。

参考:公式ホームページ cumaco

・cashmee

cashmee(カシュミー)は、明治20年創業の老舗毛織物メーカーの深喜毛織(フカキケオリ)監修の元に運営されているブランドです。内モンゴルの上質なカシミヤを使用し、80%以上はイギリス・フランス向けに製造されていることが特徴です。

シンプルで洗練された柄のものや、ボリュームのあるストールなどさまざまなデザインが用意されているため、自分好みのカシミヤマフラーを見つけられるでしょう。

参考:公式ホームページ cashmee

・BUYER

BUYER(バイヤー)は、内モンゴル産のカシミヤが100%使用されている製品を販売するカシミヤ専門のショップです。現地の内モンゴルまで直接行き納得したものだけを仕入れて販売しており、製品はカシミヤ100%であると認定を受けています。

他にも、製品を販売した利益の一部を活用し、内モンゴル地区の砂漠化した土地に植林活動を行っていることが特徴です。

参考:公式ホームページ BUYER

監修者

林 絵理子(スタイリスト)

2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)