カシミヤストールに欠点はあるの?【欠点をカバーする方法】
ストールの中でも最も高級で高品質な素材であるカシミヤストールは、素材の素晴らしさから愛用している人も多いでしょう。
薄くて軽いのに暖かく、そして最高の肌触りと上品さという利点ばかりが揃っているカシミヤストールですが、カシミヤストールには欠点はあるのでしょうか?
そして、その欠点をカバーするにはどうしたらいいのか見ていきましょう。
1.カシミヤストールの欠点①「価格の高さ」
カシミヤストールの最大の欠点とされる部分といえば、やはり価格面でしょう。
ウールやアクリルなどの他の素材に比べると、カシミヤストールの価格は高くなってしまいます。
なぜカシミヤストールは他の素材よりも価格が高いのでしょうか?
①:希少価値の高い素材だからこそ価格高い
カシミヤスストールは、カシミヤ山羊の産毛を採取して織ったストールです。
カシミヤ山羊の産毛は、寒い冬を過ごすために生えてくる毛のため、採取できる時期が1年に1度しかありません。
しかも1頭あたり150gも採取できないくらいの量となっているため、非常に希少な素材なのです。
そのため、たくさん量産できる他の素材と比べると価格が高くなってしまいます。
②:低価格で購入できるカシミヤストールもある
カシミヤストールといえば、3~5万円台のものが多く気軽に購入することができないのが欠点です。
しかし、数万円するカシミヤストールばかりではありません。
1万円台もしくは1万円以下で購入できるカシミヤストールもあります。
ただし、価格が安い場合にはカシミヤ100%ではない可能性もあり、カシミヤ100%使用している場合でもランクの低いカシミヤ素材を使用している場合もあるので確認して
から購入しましょう。
2.カシミヤストールの欠点②「手入れに注意が必要」
カシミヤストールは、非常に毛が細くて繊細なものになっています。
そのため手入れが必用ですし、手入れをする際には注意が必要なのです。
手入れが苦手な人には欠点に感じることでしょう。
①:放置しておくと、大変なことになるかも?
カシミヤストールは、デリケートな素材なので雨に濡れたまま放置していたり、湿気を含ませたまま保管していると、カビが生えてしまったり毛がバサバサになってしまう可能性があります。
しかも、虫食いによってもう使えない状態になってしまうケースもあるのです。
ふんわりと柔らかく、美しい毛並みが特徴のカシミヤストールですが、その美しさと品質を保つには手入れが必用です。
②:日頃から少し手入れをしておこう!
着用するたびに、ちょっとした手入れをするだけで長く綺麗な状態を維持することができます。
カシミヤストールを着用した後は、汚れを優しく払い落として、ハンガーや椅子などに広げて掛けて湿気を飛ばしてから保管しましょう。
雨で濡れてしまった時には、タオルで水気を拭き取って毛並みを揃えてから乾かします。
ブラシで手入れをすることも大切ですが、頻繁にブラッシングすると逆に傷んでしまいます。
長期保管に入る前や、毛並みが気になった場合などにブラッシングをするようにしましょう。
3.カシミヤストールの欠点③「水に弱い」
最近ではカシミヤストールの中でも、洗えるカシミヤストールがあります。
しかし、基本的なカシミヤストールの性質としては水に弱いことが特徴です。
そのため、洗うことが大変だというイメージが強いかもしれません。
①なぜ水に弱い製品なのか?
カシミヤストールは、水分を吸うことで収縮してしまうこともありますし、水染みになってしまうケースがあります。
そして、それだけでなく水によってカシミヤ特有の風合いや質感が損なわれてしまうのです。
これは、カシミヤの表面にあるスケールというウロコ状になっている毛がが、水に濡れたり石鹸と熱による摩擦で絡まって固まってしまうことが原因になっています。
そのため、カシミヤの柔らかさやツヤが損なわれてしまうので、水に弱いと言われているのです。
②:水洗いをする時は優しく
クリーニング表示がドライクリーニングの場合はできるだけ回数を減らしてクリーニングし、水洗いが可能な表示の場合には優しく手洗いします。
長時間水に浸けてはいけないので、サッと水に浸けて優しく手早く洗うようにしましょう。
洗った後は、タオルで水分を吸い取ります。
この時もタオルでゴシゴシと水気を取らずに、タオルで挟んで優しく水分を含みましょう。
最後にしっかりと日陰の風通しの良い場所で乾かせば、綺麗な状態のまま洗い上げることができます。
4.カシミヤストールの欠点を理解してからゲットしよう!
カシミヤストールの欠点を紹介してきましたが、いずれもカシミヤの持つメリットを超えるような欠点ではありません。
欠点をカバーできる方法もあるので、手入れやクリーニングに関しても難しく考える必要はありません。
まずは、購入しやすい価格のカシミヤストールから使い始めてみてください。
そうすれば、カシミヤスストールの良さも実感できますし、どのように手入れすれば良いのかも分かるようになるでしょう。
監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)