カシミヤのランクとは?良質なカシミヤの正しい見分け方をご紹介
カシミヤマフラーといえば、マフラー素材の中でも高級で希少価値の高い素材となっています。
今では少なくなってきましたが、カシミヤと名乗ったカシミヤと他の素材を混ぜたものも出回っています。
だからこそ、購入する時には本当にカシミヤ素材だけなのか、そしてカシミヤ素材なのか見分ける必要性があります。
そして同じカシミヤ素材の中でもランクがあり、合わせて知っておくと便利です。
カシミヤのランクや見分け方について詳しく解説していきます。
1.偽物も出回っている?!カシミヤの素材偽造
カシミヤマフラーという名目で販売されていても、カシミヤ100%であるとは限りません。
カシミヤとシルクから作られている物や、ウールと混ぜて作られているものもあります。
これらの製品にどのくらいカシミヤが入っているのか知りたい場合は、タグをチェックしていみましょう。
このタグにカシミヤの素材に関して正確に記載されていない場合は法律違反となります。
中国国内でウールが混ぜられた偽造カシミヤなどが出回ったこともありますが、
日本では「家庭用品品質表示法」によって偽造せずに正確なタグで表示することが定められているのです。
ですから、カシミヤ製品を購入する際は必ずタグをチェックしてみてください。
2.カシミヤのランクについて
カシミヤ山羊の毛の中でも、冬にしか生えて来ない産毛のみがカシミヤとされており、カシミヤ自体が希少な素材となっています。
その中でも原料市場ではカシミヤの毛にランクが定められています。
どういったランクに分けられているのか見ていきましょう。
①:カシミヤの分類
カシミヤのランクを見る前に、カシミヤの分類について知っておきましょう。
カシミヤと一口に言っても、細かく分類すると3つのグレードがあります。
ホワイトカシミヤ、グレーカシミヤ、ブラウンカシミヤがあり、その中で最も高級なカシミヤがホワイトカシミヤになります。
どんな色にも染色しやすく、発色の良さからホワイトカシミヤが最高級とされています。
②:カシミヤのランクの決め方
カシミヤのランクは、繊度と呼ばれる繊維の細さ、繊維長、ヘアー混入率によって決められます。
1級から9級まであり、1級のランクが一番高くなっています。
ランクが高いほど繊度は細くなり、繊維の長さは長く、ヘアー混入率は低くなっています。
特級と呼ばれる最高級のカシミヤもありますが、非常に希少品であり流通も限られているので、目にする機会はほとんどないかと思われます。
③:カシミヤのランクが高ければ質が良いのか?
カシミヤのランクが高いほどカシミヤ自体の質は高いと言えます。
しかし、カシミヤのランクが高いからと言って商品の質が良いとも限りません。
高級カシミヤを原料にしていても、生産の技術が低ければ、原料を痛める可能性もあり良い製品が仕上がるとは言い切れません。
カシミヤのランクだけでなく、商品を生産する技術も高くなくては素材を生かしきれないのです。
3.カシミヤのランクの見分け方
素材の偽造や、カシミヤのランクについて見てきましたが、そもそもどこまでがカシミヤと呼ばれるものなのかと疑問に思う人も多いと思います。
そこでカシミヤ素材の見分け方を覚えておきましょう。
①:素材表記を確認する
まずは素材表記を必ず確認するようにしましょう。
店頭でカシミヤマフラーであるという内容の接客を受けたり、インターネットでカシミヤマフラーというタイトルで見たとしてもカシミヤ100%で作られている物とは限りません。
他の素材が混ざっていないか知るためにも、必ず確認が必要です。
②:良質なカシミヤマフラーである特徴に当てはまるか確認する
カシミヤの素材自体の良し悪しを決めることは非常に困難であるとも言えます。
良いカシミヤマフラーである特徴は以下のものが挙げられます。
- 繊維が細く、長い
- ツヤがあり、独特のヌメリ感がある
- 製造過程でカシミヤを素材自体が損傷していない
- カシミヤ以外の混入物が含まれていない
良いカシミヤである特徴に当てはまる商品なのかを自分自身で確認する以外にはありません。
4.カシミヤ製品を購入する際はランクにも注意しよう
実際にカシミヤマフラーの質やランクに関して購入の際に判断することは難しいと思います。
そのため、購入する際は信用できるメーカーや店舗で購入することが得策でしょう。
「カシミヤ専門店マッティトッティ」であれば、カシミヤの素材から生産過程においても信頼がおけるので上質なカシミヤマフラーを手に入れることが出来ます。
カシミヤマフラーの購入を検討する際は、是非一度マッティトッティの製品を見てみてください。
監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)