カシミヤストールが肌触りが良い理由【どうして気持ちいいの?】
カシミヤストールを触ってみたり、巻いてみたことはありますか?
ふんわりと柔らかいながらも、しっとりとしたような独特の心地いい肌触りです。
そのため、素材にこだわりのある人や大人の男女から人気が高い素材のストールになっています。
どうしてカシミヤストールの肌触りが気持ちいのか考えてみたことはありますか?
人工的に作り出された肌触りではありません。
カシミヤストールの肌触りが良い理由を解説していきます。
1.カシミヤストールの「カシミヤ」素材とは?
そもそもカシミヤストールに使われている「カシミヤ」とはどういった素材なのか知っていますか?
カシミヤストールの肌触りが気持ちの良い理由は、素材にあります。
カシミヤ素材がどういった素材なのか知っていきましょう。
①:カシミヤとは
カシミヤは、モンゴルや中国の山岳地帯に生息するカシミヤ山羊という種類の山羊の毛を採取したものになります。
羊の毛というとウールを想像してしまいがちですが、カシミヤ山羊という品種に限定されているのです。
しかも、カシミヤ山羊の毛の中でも冬の時期にだけ生えてくる産毛のみを採取して織ったものがカシミヤになるのです。
つまり、年に1度しか採取されない貴重な素材なのです。
しかも1頭から採取される産毛は150gほどしか採ることができません。
②:カシミヤ山羊の産毛の採取方法
そもそも産毛は、ゴワゴワと固い表面の毛の内側に生えています。
この産毛がカシミヤ素材になるので、この産毛を採取したいものの、この毛だけを採取するのはとても困難です。
産毛は暑い夏を迎えると生え変わるので、5月頃に熊手のような櫛によって毛をすき採ります。
非常に時間のかかる作業であり、そのかき集めた産毛にはまだ表面の毛も混ざっているので選毛しなくてはいけません。
そうしてより分けてやっと産毛だけが集められるのです。
2.どうしてカシミヤストールは肌触りがいいのか?
カシミヤ素材というもの自体について解説してきましたが、とても貴重な素材であり、値段が高くなる理由も理解できたと思います。
それでは、なぜカシミヤストールの肌触りがいいのか理由を見ていきましょう。
①:毛の繊維が細い
先程説明したように、カシミヤは表面の毛ではなく産毛を使用しています。
そのため繊維が非常に細くなっているのです。
普通の羊の毛が直径20マイクロンだとすると、カシミヤは平均15マイクロンほどと細くなっています。
そのため、しなやかさや柔らかさが感じられるのです。
②:スケールが小さい
繊維の表面には、人間の髪のようにスケールと呼ばれるキューティクルのような突起があります。
このスケールがカシミヤ素材は小さくなっています。
スケールが大きいほど肌に刺激を与えることとなるので、カシミヤはチクチクとした刺激がないのです。
そして、このスケールがカシミヤの光沢感を作り出すもとになっています。
③:油脂に覆われている
カシミヤは、繊維の表面に油脂分が覆われています。
この油脂分によってカシミヤストールは、独特の滑らかさを出すことができるのです。
油脂分があるからこそカシミヤらしい風合いを出すことができると言えるでしょう。
3.カシミヤストールをより肌触りの良い物に仕上げるためには?
カシミヤストールの肌触りが良い理由を見てきましたが、カシミヤ本来の心地良さをキープするには製品加工中にも細心の注意が必用です。
どういった点に気をつけて製品加工されているのでしょうか?
①:生地の密度を少なくする
同じカシミヤ素材を使ったカシミヤストールでも、肌触りが全く違ったものに仕上がります。
これは、編み方や織り方に違いがあるからです。
生地の密度が少ないほど柔らかく感じられるのです。
そうはいってもあまりに密度が少ないと商品としては強度が低くなってしまうので、適正な密度で織り上げられたカシミヤストールが肌触りも品質も良いストールになります。
②:製品加工の工程も丁寧に
カシミヤは非常にデリケートな素材です。
そのため、製品加工中にも注意を払って取り扱われなくてはいけません。
カシミヤ素材を傷めることなく加工するには、特別な技術が必要ですし、カシミヤを取り扱える熟練の知識と技を持ち合わせていなくては本来の素材を活かしきることができません。
つまり、カシミヤストールは工場での加工工程も非常に大事なのです。
4.信頼できるカシミヤストール
カシミヤストールは、素材自体が希少なだけでなく製品として仕上がるまでの工程も大切なことが分かりました。
そこで、全ての工程において信頼のできるカシミヤストールを紹介します。
①:マッティトッティ
マッティトッティは、JWIF一般財団法人ケケン試験認証センターにて承認された内モンゴル産カシミヤを100%使用して作られています。
そのため、ベースである素材自体にも安心感を持つことができるのです。
しかも、製品加工は、多くの有名ブランドのカシミヤアイテムを生産している内モンゴルの工場で生産されており、品質管理体制・生産体制が保証されています。
②:バーバリー
世界中チェック柄が愛されているイギリスブランドのバーバリーのカシミヤストールも非常に有名です。
スコットランドで創業200年の工場で製作されていて、30もの工程を経て伝統的な織機を使ってカシミヤを生成しています。
そして、チーゼルで丹念にブラッシングされた極上の柔らかさのカシミヤストールは、ハイブランドだからこその品質と言えます。
5.まとめ
カシミヤストールの肌触りの良さは、やはりカシミヤという素材だからこその質感と風合いです。
他の素材では決して出すことのできない柔らかさと質感を是非、体感してみてください。
一度知ってしまったら、きっと手放せなくなることでしょう。
カシミヤストールおすすめ10選【2019年冬人気ランキング】
カシミヤストールおすすめ10選を紹介する記事です。カシミヤストールのブランドがたくさんありますが、どのカシミヤストールブランドがおすすめか選択するのが難しいです。今回の記事では2019年冬のおすすめカシミヤストールを紹介します。この記事を読んでお気に入りのカシミヤストールをゲットしましょう!
監修者
林 絵理子(スタイリスト)
2009年5月~Styling Office seed 小谷 晃司氏 師事
2011年11月~拠点を東京にも設けフリーランスで活動開始(大阪に関してはseed所属)
2015年4月~Styling Office seedより独立
2017年11月~brickを設立
2022年11月~brick stock room増床
(同ビル602)